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EOS-1D Mark IIIの露出制御

 EOS-1D Mark IIIのカスタムファンクションに 「高輝度側・階調優先」というのがあって、いつもこれを「する」にしています。EOS 5Dで白飛びに苦労していたので、大変重宝しています。
 これは、
カメラのADコンバーターのゲインを下げて、その分、CMOSのより明るい部分まで飽和させずに信号を取り込む。
明るい部分のゲインをガンマ処理(ニー処理)で下げ、中間調以下の部分のゲインを上げて、ISO感度を合わせる。
ということで実現しているのだと思います。ノイズの少ないキヤノンのCMOSだからできた技だと思います。

 しかし、これだけではなく、実際に5Dは白飛びしやすいんです。下の図を見てください。

5d1d3
(クリックして大きく表示してみてください)

 5Dの方が露出が明るめに設定されているようです。特に部分的に高輝度の被写体があるときには、絞らないで、飽和してしまうような調整になっているようです。

 こんな部分も進歩しているんですね。

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デジカメ」カテゴリの記事

コメント

いつも楽しく拝見しております。

このテストですが、念のための確認ですが、測光モードは同じ評価測光でしょうか?AFは真ん中?

評価測光のアルゴリズムの違い、もしくはフルサイズとAPSHでの画角の違いによる影響とは考えられませんか?

投稿: tatsphoto | 2007.08.10 23:44

tatsphoto さん>
ご質問の件に関しては、同じ測光モード、MFです。同じレンズを使いましたから、画角の違いはあると思いますが、液晶モニターにいっぱいに映したグレー画像を撮っているので、光量は均一だと思います。ちょっと心配なのは、5Dだと周辺光量が落ちるので露出に影響するかとも思います。(影響の少なそうなマクロレンズを使ったんですけどね)
ただ、同じ露出で同じ画像出力が得られたのは間違いなく事実ですので、ISO感度が変わったとかいう某掲示板での噂は間違いでしょう。

投稿: にけ | 2007.08.11 01:10

いつもながら技術的な側面からの考察は参考になります。
ちょっと興味深く感じたのは、

>カメラのADコンバーターのゲインを下げて、その分、CMOSのより明るい部分まで飽和させずに信号を取り込む。

という部分です。

わたしは単純に「高輝度側・階調優先」というのはJPEG生成(現像)時に、高輝度側を優先する処理が
行われていると思っていたのですが、ADコンバータにまで手が入っているとなると、RAWレベルでも
高輝度側が有利になっているのでしょうかね。 (^^;)

参考までに白飛びに関しては、フォトショップによる現像が異常に強いみたいです。
白飛びするギリギリの段階で敢えてノイズを加え、階調を出す工夫をしているらしいです。

投稿: タムファン | 2007.08.11 04:25

タムファンさん>
コメントありがとうございます。
高ISOになるほどCMOSに入る光量は少なくなり、CMOSでの高輝度部分の飽和は少なくなります。しかし実際には出来上がった画像が飽和するのはADコンバータでの飽和、もしくは信号処理での飽和が原因です。
このモードを選択したときに、ISO200から上しか設定できないのは、この高輝度の飽和がISO200以上でないと余裕がなく、効果が発揮できないからです(これはキヤノンに確認済みです)。
一方この機能をオンにしても、露出は変わりません。機能オフの時には飽和していた部分でも、機能オンの時には飽和しないようにするには、ADコンバーターのダイナミックレンジを拡大していると思われます。方法としては、ADコンバーターの入力Dレンジを拡大する方法と、ADコンバーターの入力Dレンジは変えずに、入力信号の振幅を下げる方法があります。
さて、このような方法でRAWでも効果があるかですが、非常に興味深いので夏休みの自由課題にしたいと思います。
興味深いご意見ありがとうございました。

投稿: にけ | 2007.08.11 07:30

5Dは本当に少し開放よりにすると、白飛び出ますね。
モニターで見ても黒く点滅で表示されてますしね。

投稿: のん | 2007.08.12 02:13

にけ さん>

ご回答ありがとうございます。
夏休みの自由課題にして頂けると言うことで、大変恐縮です。
結果を楽しみにしております。

飽和というのはADコンバータや後の信号処理の問題ではなく、素子そのものがそれ以上電荷を溜め
られない溢れた状態になったために起こるもの(素子側原因)と認識しております。

これはダイナミックレンジ拡大に於いて、高感度のS画素と低感度のR画素の導入という撮像素子
そのものにメスを入れる必要があったという、単にフジフイルムの説明の受け売りなのですが…

わたし自身はRAWデータそのものは「高輝度側・階調優先」の有無にかかわらず同じものであり、
そこからハイライト側の階調を残すような現像方法を採用していると読んでみたのですが、実際
どうなのかとても興味深いです。

また結果報告の方をよろしくお願いいたします。

投稿: タムファン | 2007.08.12 07:51

タムファンさん>
ISOを上げると、撮像素子に当たる光は減ります。ISO400にしても白飛びするのは、撮像素子で飽和しているのではなく、その後の信号処理で飽和しているからです。
それでは撮像素子での飽和はと言うと、ISO50とかだと、信号処理回路より撮像素子での飽和が早く始まると思います。(過去色々な撮像素子を扱ってきた経験からです。)ISO50だとダイナミックレンジが狭くなることはよく経験することです。また、多くのカメラの設定で、ISO25とかが無いことでもわかります。
撮像素子での飽和と信号処理での飽和が同じくらいになるのはISO80~ISO100くらいだと思います。コンパクトデジカメで標準ISOがISO80とかのカメラが結構あるのはそのためです。(最近は撮像素子の微細化でもう少しISOが高いところでも飽和が起こるかもしれません)

投稿: にけ | 2007.08.12 08:16

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